福岡んのロンドン暮らし

福岡人=Fukuokanな私のロンドン生活。2017年7月から海外育児生活も始まりました。

ロンドンでの出産準備 イギリスの産休・育休編

イギリスの小さなスタートアップ系のIT企業に勤めている私。今回の妊娠にあたって発覚したのは、うちの会社はまだ産休・育休制度が決まっていなかったということ!

 妊娠発覚後、うちのボスは「おめでとう!!・・じゃぁ、産休制度について、ちょっと調べてくれない?」と。ま、丸投げですか(笑)

 

ということで、今回はイギリスの産休 (Maternity Leave) についてまとめてみます。

 

産休 (Maternity Leave)

イギリス政府のウェブサイトによると、イギリスのママたちの産休・育休はこんなかんじです。

  • 産休・育休合わせて最長52週取ることができます。
  • そのうち最初の6週間は基本給の9割支払われます。
  • その次の33週間(7−8ヶ月)はお給料は出ませんが、週140ポンドくらい補助金が出ます。
  • 最後の13週間は無給です。

正直6週目以降は月々にもらえるお金がけっこう少なくて(月560ポンドは日本の消費感覚だと月5万円くらい)、早めに産休切り上げる人も多いようです。最後は無給だしね。

また、子供が一歳になるまで育児休暇の取れる日本と違い、イギリスでは産前・産後合わせての週数が決まっているので、産まれる前に休みを取りすぎると、赤ちゃんと過ごせる時間が減ってしまう、ということにもなります。このへんは、有給休暇と合わせてうまくやるしかないかと。

パパたちの育休

ちなみに父親側の方は、というと、同じくイギリス政府のウェブサイトによると:

  • 2週間父親の育児休暇(Paternity Leave)を取る権利があります。
  • この間も支払われるお給料はなし、週140ポンドくらい補助金のみ、となります。

そ、それだけ (・∀・)?!

 日本では実は育休は男性も子供が一歳になるまでとれるんですよね、使ってる人は少なそうだけど。

ikuboku.hatenablog.jp

と考えるとイギリスの制度は意外とケチ・・・?

とはいえ、Shared Parental Leave(共有育児休暇)という制度もあるので、もしママ側が52週まるまる産休を取らない場合は、パパとこの52週をわける、という方法もあるようです。(ママが最初の4ヶ月休んで、パパがその後3ヶ月休む、などができる。)

 

追記(2018年4月):パパたちの育休についてもう少し書いてみました

fukuokaninlondon.hatenablog.com

他企業の試み

大手企業では、法律で決められた産休制度より、もう少し良い条件を出してくるところも多いみたいです。例えばアクセンチュアでは産休中も32週間お給料が全額支払われる*1とか、TfL(ロンドン交通局)でもお給料が全額支払われる時期を26週まで伸ばしてくれるなど*2、産休を長く取りたいけど、お金の面で我慢しないといけないママたちをサポートすべく、対策が取られているようです。

企業間の取り組みを比較する、こんなブログもあるので便利です。

mapper.uk.com

また、GoogleやFacebookなど、アメリカの大手IT企業はどんどんパパ側の育休制度を整えているところです。しかもアメリカだけでなく、世界各地のオフィスでその福利厚生を振る舞うという太っ腹っぷり!3ヶ月パパもお給料全額もらいながら育休取れる、なんてのが普通になりつつあります。さすがです。

最終的に・・・

結局私は「6月中旬から3週間有給休暇、そして52週間の産休&育休」を申請しました。

ちなみに有給は、産休前にその年の分を使ってしまう権利はあるので、使い切りましょう!イギリスではよく「祭日も含めて28日有給休暇を与える」という契約になっていますが、その場合は育休中の祭日分も代理有給申請できます。*3 例えば、私の場合6月以降は3日祭日があるので(8月のバンクホリデー、クリスマス、ボクシングデー)、この3日分も有給として産休前に使います。


ヨーロッパのほうが進んでそうな育休制度ですが、思ったよりケチだな、というのがイギリス制度の正直な印象です(苦笑)。日本で産休・育休取った方、比べてみてどうですか?