福岡んのロンドン暮らし

福岡人=Fukuokanな私のロンドン生活。2017年7月から海外育児生活も始まりました。

イギリスで人気の英語のうた#2:Row Row Row Your Boat

英語のうた、100曲覚えられるかに挑戦中!

2曲目は、これまたどの幼児向けイベントで歌われる Row Row Row Your Boat。ボートを漕ぐ歌です。


ROW ROW ROW YOUR BOAT | Nursery Rhymes TV. Toddler Kindergarten Preschool Baby Songs.

 

一人で座れる子どもとは、向かい合って座って、手を引っ張り合ってボートを漕ぐフリをするとGOODです。

 

しかしこの歌、単にボートを漕ごう、という楽しい歌かと思いきや、実は一番の歌詞は子供向けの歌とは思えないくらい哲学的。

Row row row your boat

Gently down the stream

Merrily merrily merrily merrily

Life is but a dream

この最後の一文が曲者。この場合、butはjustとかonlyのような意味合いであると、一般的には解釈されているらしいです。つまり「人生なんて夢みたいなものさ」と。これ、幼児期から言い聞かせるってどうなんでしょう(笑)

また、ボートを我が身に例え、人生うまいこと楽しく乗りに乗って行こうよ!みたいな解釈をされることもあるらしい。深い。

 

この一番のあと、最近ではいろいろと動物が出てくるバージョンが続きます。例えば

Row row row your boat

Gently down the river 

If you see a crocodile

Don't forget to scream! 

ワニがいたら、叫ぶのを忘れないでね、と。scream のあとに、わー!と叫ぶのがお約束。

あとはライオンと一緒に吠えたり(If you see a lion, don't forget to roar)、

シロクマと一緒にブルブル震えたり(if you see a polar bear, don't forget to shiver)、

タコにキスをしたり(if you see an octopus, give him a kiss for me)、

ボート1隻でそうとうあちこち冒険しているすごい人になっていきます(笑)。それぞれ、吠えるマネをしたり、震えるマネをしたり、アクションが増えてなかなか楽しい一曲です。

イギリスで人気の英語のうた #1:Wheels on the bus

子ども用の英語の歌なんて、正直なところ、ロンドン橋とかメリーさんの羊をうろ覚えしていたくらいだった。イギリスで児童館やら図書館やらに連れて行くと、私がみんなが歌っているうたがわからなくて困ってしまう。それに、どの子供向けの集まりに行っても、うたのバラエティが一緒・・・もうちょっと違ううたはないのか?!と思ってしまう。公文では「うた200 読み聞かせ1万 賢い子」という言葉があるそうだが、10曲くらいをずっと使いまわしてる気がする。

せめて英語のうた100は覚えたい!私の英語力アップも兼ねて!ということで、覚え書きがてらブログでも紹介していきたい。

 

今日はどこに行っても必ずうたうこの曲、Wheels on the bus。イギリス人、どんだけバス好きなんだよ!というくらい、この歌は毎回歌われる。


WHEELS ON THE BUS KARAOKE: Sing-a-long with Wheels on the Bus

 

いろんなバージョンがあるようだが、一番基本は

The wheels on the bus go round and round, round and round, round and round

The wheels on the bus go round and round all day long

要は、バスのタイヤは一日中グルグル回るよ、と。

 

このあとは

Doors on the bus go open and shut (バスのドアが開いたり閉まったりするよ)

Wipers on the bus go swish swish swish (バスのワイパーがシャカシャカ動くよ)

などと、ベルやら、クラクションやら、バスについての歌詞が続く。

 

その後、バスの中の人の様子を歌うのだが、

mums on the bus go natter natter natter (もしくはchat chat chat)

dads on the bus go shh shh shh (もしくはtoo much noise)

という歌詞は、最近の親には不評だ。お母さんはぺちゃくちゃ喋り、お父さんがシーッと静かにする要注意をするなんて、ジェンダー感が古すぎる。「家で歌うときは、このママ・パパのところは歌わないの。」なんていう親も多い。我が家も然り。

ただ、natter という単語はこの歌で初めて知った。ぺちゃくちゃしゃべる、おしゃべり、という意味だそうだ。

イギリスでの育児で便利なアプリ

ここ3ヶ月くらいで育児に役立ったイギリス独自のアプリを紹介します。これからイギリスで子育てする方はぜひチェックしてみてください。

 

注)Androidの場合、日本から使っていたアカウントだとイギリスのアプリがダウンロードできないかもしれません。そのときは、アカウントの住所を変更したり、イギリス用の別のアカウントを取り直すか、Google プレイ サポートに連絡してください。

 

① Mush

ママたちのソーシャルネットワーク用アプリMush(むっしゅ)。

近くに住んでいるママの名前と、赤ちゃんの月齢、簡単なプロフィールが表示されます。気になった人にはメッセージを送って、お散歩やお茶に誘ってみましょう。

 https://lh3.googleusercontent.com/m5MoUXdEidEUFkyMbIsmeg_w8gjmPDaTQ5ZXe0EOldCyOxswM96q-z6GMdvY-sPnWXs=h900-rw

また、郵便番号に基づいた、エリアごとの掲示板(mush-up)があるので、近場のイベントなども見つけられます。

https://lh3.googleusercontent.com/BhWZgyzxKuCj0rkHxDSO3WZdCftHtOe5htXDXHHOGupL6W9JFEvcM9ovijO1Me3SBqk4=h900-rw

私はこのアプリで先日近くに別の日本人ママがいることを発見し、さっそくお茶してきました。また、先週はママ会にも参加し、新しいお友達も少しできてきたところ。11月20日にはより大きなイベントもあるようなので、今から楽しみです。

ウェブサイトはこちら 

 

② Hoop

子供とできるイベント情報が載っているアプリ、Hoop(ふーぷ)。毎日何かすることはないかなぁと探すのに便利です。無料の図書館でのアクティビティから、有料のクラスまで、幅広いイベントが掲載されています。アプリのデザインもカワイイし、良心的。

https://lh3.googleusercontent.com/LBdYvxSxAjs-abVuvNTpZchD6oa3G4vHuwhJEXMyYMAdxeVFZDcvHmw4KcLE4zjIlg=h900-rw

自宅からの距離も出してくれるし、マップとの連携も良いので、今まで全然知らなかったようなところにもちょっと行ってみるきっかけになっています。

とはいえ、まだまだすべてのイベントが網羅されているわけではないので、これも使いつつ、他のところからも情報を集めて・・というところです。

hoop.co.uk

 

③ NCT Babychange

イギリスは出先で授乳はどこでもできるのですが、オムツ替えはさすがにそうはいきません。このアプリはオムツ替え台がある場所を教えてくれます。

https://lh3.googleusercontent.com/mldz5T6UujvzouLDG950oCKVP4M1-hnBRCPCUxksJzZX6wL0QlpzJCAcOZdReD9Vu3nc=h310-rw

ユーザーからの情報に基づいているので、残念ながら全てのトイレが網羅されているわけではないのですが、これは出先を決めるのにも役立つので便利です。これと、Google マップと合わせて使うと良いかもしれません。

 

ウェブサイトはこちら 

 

ちなみに、イギリス独自のアプリではありませんが、WhatsApp Messengerはこちらのママには必須アプリです。海外生活長い人はすでに入れているはず・・?こちらでのメッセージングアプリはLINEではなく、WhatsAppです。ママ会などに行くと、「これからも連絡が取れるようにWhatsApp グループを作ろう!」という話に良くなります。私は先日参加したベビーマッサージ教室のママさんたちとのグループに入っていて、ほぼ毎日、他のイベントの情報交換や、育児の相談などをしています。

 

現代の育児って、こうやっていろんなアプリもあって、ありがたいですね・・。スマホがあって本当によかった(笑)。核家族化が進んでいるけど、子育てってやっぱりいろんな人と一緒にやっていくもの。だからこうして他の親たちとつながるアプリがあるのかな、なんて思ったり。他にもおすすめのアプリがある方はぜひコメントください。

 

イギリスで出産直後に驚いた5つのこと

日本では、出産直後はママは床上げまでじっとしてて!なんて言いますが、イギリスではそんなことは全くありませんでした。こちらで産後一ヶ月くらいでビックリしたことは、まとめると

  1. 噂に聞いていた産後の入院期間の短さ
  2. 産後もどんどん動くように推奨されること
  3. 赤ちゃんも外出するのが早いこと
  4. 沐浴の仕方がぜんぜん違うこと
  5. 授乳は本当にどこででもやること

というかんじでしょうか。それぞれ詳しくお話しましょう。

①産後の入院期間はやっぱり短い

日本では順調に出産ができても5日から一週間くらいは入院するものだと聞きました。一方、イギリスの私が行った産院はというと「異常がなければ、産後6時間くらいで家に帰れます」・・・と、脅しにしか聞こえない文言が書いてありました(笑)。産後6時間で動けるのか?!どんな驚異的な体してんだ、イギリス人。

続きを読む

イギリスで私が産後うつから回復した経緯

以前の投稿でお話したように、産後の私のメンタルはガタガタだった(詳しくは以前の投稿を)。おかげで入院までした私だったが、現在順調に楽しく育児ができるようになっている。

 

私の場合、まずは助産師やホームドクターのすすめで、泣く泣く大きな病院のA&Eといわれる、緊急対応してくれるところに行くことになった。(各システムの詳細も以前の投稿を参照してほしい。)

が、「緊急」のくせに、なんとここでまさかの5時間も待たされたのだ。夫に娘を預けて、一人で病院に行っていたのだが、こんなに長時間娘と離れ離れになったのは、産後初めてだった。そして、この時初めて「娘に会いたい!!」と心から思うことができた。これまでは赤ちゃんなんて、誰かに預けてしまいたいとすら思っていたのに、「帰ったら、まず一番に娘を抱っこしたい」なんて思っている自分に、待合室で自分でもびっくりしたものだ。離れてみて、ようやく大切さがわかるとは、まさにこのことだ。

 

続きを読む

イギリスで産後うつになって入院した話

イギリスで出産したあと、見事に産後うつの症状が出てしまった私は、前回の投稿で紹介したMother and Baby Unitという施設に入院をした。

 

結論から言うと、私が必要とするサービスではなかったし、さらに気が滅入りそうだったので、私は一晩だけ滞在して、24時間もしない間に退院してしまった。

 

着いた瞬間から、どうも嫌な予感しかしなかった。古い建物の圧迫感と、都心から離れた疎外感もあり、なんだかとんでもないところに来てしまった感じが半端なかった。待合室に入った瞬間に「こんなところに泊まりたくない・・帰りたい・・・」と、すでに泣きながら夫に言ったのを覚えている。

担当の看護師との挨拶が終わるとすぐに荷物検査があった。自宅から持ち込めるものが制限されていたところで、「あぁ、私は、赤ちゃんや自分に危害を加えてしまうかもしれない可能性があると思われている人なんだ」と実感してしまい、ショックだった。あぁ、これが精神病院なのだと。凶器になりうるものは、例えば携帯の充電用のケーブルも持ち込み禁止だ。また、基本的にスタッフの監視下以外では、赤ちゃんと二人きりになれないようになっている。それに気づいたときも、母親落第の烙印を押されたようだった。

それでも渋々入院することにしたのは、とりあえず寝かせてもらえるなら、寝かせてもらおうということになったから。疲労困憊する夫も、一日でも休めるようにしたほうがいい。ということで、とりあえず一泊だけしてみることになった。

続きを読む

イギリスで産後うつになったときに使えるサービス

イギリスで出産をして良かったと思う理由の一つが、産後のメンタルヘルスへの理解度の高さだ。前回のブログでも書いたように、私のメンタル面はガタガタだった。

fukuokaninlondon.hatenablog.com

そんな私には、本当にたくさんの救いの手が差し伸べられ、おかげさまですぐに回復に向かうことができた。今日はどのような制度がイギリスには整えられていたかを紹介する。先に言っておくが、以下のサービスはイギリス国民保険(NHS)のおかげで全て無料である。(ただし、ビザの種類などによっては外国人は一部NHSサービスは有料なこともあるので注意)

 

制度①:助産師さんの訪問

イギリスでは出産後、早い人ではその日のうちに退院することになる。ただ、退院後そのまま野放しにされるわけではなく、Community Midwifeと言われる地域の助産師さんが各家を数日おきに訪問してくれる仕組みになっている。我が家にも退院翌日から2日おきくらいに助産師さんが来てくれて、赤ちゃんの様子を見たり、私の体の回復具合を確認したりしてくれた。経過次第では、この訪問も一週間から10日ほどで終わるのだが、まだまだ助けが必要だとみなされると、生後28日くらいまでは訪問が続くことになる。

私の場合、早い段階で涙ながらに産後の気持ちを助産師さんに相談できたことが幸いし、他のサービスにつなげてもらうことができた。そして、恐らく要チェック人物リストに名をのせてしまったため、生後28日まで訪問を延長してもらうこととなった。産後一ヶ月、定期的に不安なことを相談できる人がいること、「あなたは大丈夫?」と聞いてくれる人がいるというのは、大変安心感がでるものである。また、定期的に他の大人と話ができる、というだけでも、どうしても疎外感が出てきてしまう産後においてはありがたい仕組みだ。 

 

制度②:一般医(GP)への相談

さて、産後10日ほどでうつっぽいと助産師さんに判断されたあと、まずやりなさい、と言われたのはGPと言われるかかりつけの一般医、ホームドクターへ行くことだった。こういう場合、GPの役目とは、もっと専門のサービスへ患者を照会することである。イギリスでは、GPから照会をしてもらわないと他の専門サービスを受けられないことも多く、ちょっと面倒な仕組みではある。ただ、もう助産師が来ていない時期にうつっぽくなってしまった場合は、その後の手続きのスピードを上げるためにも、すぐにGPに行くことをおすすめする。

GPと話しながらも涙ぐんでしまった私なのだが、大変親身に話を聞いてもらい、制度③、④へと進む用意をその場で整えてくださった。

 

制度③:A&Eへの照会

Accident & Emergency、略してA&Eとは大病院の緊急科である。その日のうちに誰か専門家に手をうってほしい場合、ここに行くことになる。制度④のサービスを受けられるのが翌週になるかもしれない、とのことだったので、より早く専門家(私の場合は精神科医)に会えるようにと、GPがA&Eへの紹介状を書いてくれた。GPに行ったその足で、すぐに大病院へ向かった。

結果から言うと、このA&Eのサービスは本当にひどかった。運が悪かっただけかもしれないが、5時間近く待たされた上に、深夜近くにやっと会えた精神科医はまだ経験も浅く、「ただのベイビーブルーよ」と大して話もしないで帰されてしまったからだ。しかし、他の病院ではこうもひどくないかもしれないので、早く助けが必要な場合は諦めずに念のためA&Eへは行ったほうが良いと思う。

 

制度④:Perinatal Mental Health (周産期メンタルヘルス)チーム

イギリスの大病院には通常の精神科とは別に、妊婦や産後のママのメンタルヘルスをサポートするチームが存在する。ここへもGPが連絡をしてくれていたので、GPへ行った翌日に専門のカウンセラーが訪問をしてくれた。前夜のA&Eの対応に半ばあきれながら、この人も親身に話を聞いてくれたうえ、ここでようやく具体的な対応策(私の場合は制度⑤を利用すること)が打ち出されることになる。

このチームには精神科医、カウンセラー、看護師、保育士などが存在し、必要に応じて様々なサポートを提供してくれる。例えば、育児への自信の無さからうつ症状が出ていると判断された場合は、保育士が訪問してくれるようになる。赤ちゃんの抱き方の指導や、おうた遊びなど、赤ちゃんとママの心が通えるようにお手伝いをしてくれるのだ。また、赤ちゃんと二人きりで出かけるのが不安なお母さんには、保育士さんが付き添って、近くの公園やカフェくらいまで行ってくれたりするそうだ。

なにかのトラウマが原因で鬱になっている場合は、カウンセリングも受けられるし、お薬が必要だと判断された場合は処方箋も出るようだ。

私の場合は、もう少し緊急に対応する必要があると判断されてしまった節があり、上記いづれのサービスを受ける前に、次に紹介する制度⑤へ進むことになったのだが、まぁそれもまた運だった気がする。

ちなみに、わりと症状が落ち着いても、しばらくは担当のカウンセラー、もしくは看護師が、定期的に訪問もしくは電話で様子を見に来てくれるようになっている。万が一うつ症状が戻ってきてしまっても、すぐにキャッチできるようになっているように思う。完璧に回復したと見なされるまで、しっかり手を繋いでくれている安心感はありがたい。

 

制度⑤:Mother and Baby Unit(お母さんと赤ちゃんのための施設)

この施設は、制度④の拡大版、といったかんじなのだが、要は精神科医、看護師、保育士、カウンセラーなどの専門チームのサポートを、泊りがけで受けられる施設である。

例えば、産後うつのママの多くは睡眠不足に悩まされている場合が多いため、専門の看護師・保育士が夜通し赤ちゃんの面倒を見てくれる。希望すれば、夜中も授乳は可で、起こしに来てくれるが、ミルクだったり搾乳していたりしたら、ママは一晩中寝ていられる。

週に一度、スタッフと患者のグループミーティングがあり、回復具合の確認をし、今後のプランを立てていくのだそうだ。例えば、カウンセリングが必要なのであれば、施設内で受けられるようにここで調整される。もしくは、創作活動や園芸などを通したセラピーのほうが良ければ、そういう活動を調整してくれる。

お風呂や授乳、オムツ替えなども常にスタッフが側にいてくれるので、不安なことがあればすぐに相談できる。日中、他のママや赤ちゃん、スタッフと一緒の部屋にいることで、ひとりぼっち感もない。もちろん、スタッフに赤ちゃんを見てもらっている間に、個室で仮眠をとることも可、だ。

患者の平均滞在期間は8週間ほどらしい。時間をかけて、みんなの力を借りながら、ゆっくり心と向き合っていく治療法なのだろう。

 

とはいえ、悪く言えば精神病院なので、入院するとなるとちょっと抵抗があるかもしれない。私も、最初にここに数泊してみたほうがいいと言われたときは、かなり抵抗があった。でも、このままでは夫の疲労もピークに達してきていたし、何か事故があってからでは遅いので、渋々行ってみることにした。次回はその滞在について詳しく書いてみたい。