福岡んのロンドン暮らし

福岡人=Fukuokanな私のロンドン生活。2017年7月から海外育児生活も始まりました。

イギリスで出産直後に驚いた5つのこと

日本では、出産直後はママは床上げまでじっとしてて!なんて言いますが、イギリスではそんなことは全くありませんでした。こちらで産後一ヶ月くらいでビックリしたことは、まとめると

  1. 噂に聞いていた産後の入院期間の短さ
  2. 産後もどんどん動くように推奨されること
  3. 赤ちゃんも外出するのが早いこと
  4. 沐浴の仕方がぜんぜん違うこと
  5. 授乳は本当にどこででもやること

というかんじでしょうか。それぞれ詳しくお話しましょう。

①産後の入院期間はやっぱり短い

日本では順調に出産ができても5日から一週間くらいは入院するものだと聞きました。一方、イギリスの私が行った産院はというと「異常がなければ、産後6時間くらいで家に帰れます」・・・と、脅しにしか聞こえない文言が書いてありました(笑)。産後6時間で動けるのか?!どんな驚異的な体してんだ、イギリス人。

実際のところは、母体の回復具合と、授乳がちゃんとあげられるようになったかどうかで、退院する日は変わるみたいです。出産後、いつ追い出されるのかとドキドキして病室で待っていましたが、結局旦那も一緒に個室で一泊させてもらい、翌日の朝退院しました。滞在時間は30時間ほどでしょうか。それまでベッドとトイレしか往復していなかったのに、いざ帰るとなると、大病院は外まで出るのでも一苦労で、おまけにタクシー探してウロウロしてしまって、一気にどっと疲れました(汗)。

早めの退院は、家にいる方がくつろげるでしょ、というイギリス的な思いやりでもあります。確かに他の患者さんに気を使わなくてもいいし、ご飯も好きなものが食べれるし、これはこれでいいのかもしれません。また、退院後は自宅に助産師さんがしばらく定期的に訪問してくれるので安心でした。

 

②産後も散歩は絶賛オススメ

日本の親からは「授乳と自分のトイレ以外は、ベッドに寝てなさい!」なんてLINEでメッセージがきていたように、日本では上げ膳据え膳、産後のママは一ヶ月くらいは体をゆっくり休めなさい、なんて言われていますね。いわゆる骨盤グラグラ状態なので、更年期にいろいろ支障が出ないように、とも言われています。

一方のイギリス。出産翌々日に来てくれた助産師さんが一言。「もうお散歩は行ってみた?」一応、日本では通常じっとしておくものなんだけど、と相談はしてみたものの「あぁ、アジア圏はそういう所も多いんだったわね(インドや中国もそうらしい)。文化の違いじゃないかしら!」

ぶ、文化の違い・・・。骨盤がグラグラだから、医療的な理由でじっとしておかないといけないんじゃないのか・・・?

もちろん、無理のない程度で、なので、ちょっと家の周りをぐるっと歩くだけでもオッケーだそうですが、かなり早くから外気に当たるよう薦められました。体力回復はもちろん、鬱予防のためだそうです。家事も気晴らしになるくらいならやりなさい、というかんじでした。

 

③赤ちゃんだって産後すぐに外へ

ママが外出するのが早いということは、赤ちゃんもしかり。産後の助産師さん訪問にて、旦那が受けた指導は「ママが寝れるように、授乳が終わったら外に連れ出せ」でした。旦那は即はりきって出かけていったので、娘はわずか生後3日ほどでまさかの公園デビュー(笑)

ベビーカーも、バシネット型のものが一般的に売られているので、ずいぶん小さい乳児を連れて公園を散歩している人はよく見かけます。我が家が使っているのもこういうの

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そういえば、産前に行った近所のママ会には、生後3週間になったかどうかくらいの赤ちゃん連れも来てたっけ。まだ免疫もついてないだろうに、地下鉄やバスも大丈夫なのか?!と不安にはなりますが、我が子も生後2週間前にバスにも電車にも乗り、近くのカフェにも行ってしまいました。

 

④風呂なんてしばらく入れなくて大丈夫

日本では入院中に産院でお風呂の入れ方教えてくれるんですかね?こちらでは、一泊の入院で入浴指導があったわけはなく、家で自力で風呂にいれるしかありませんでした。YouTube様々です。こういうビデオを旦那と何回も見ました。

でも、こういうビデオは、自分が日本で見たことのある赤ちゃんのお風呂の入れ方とはけっこう違って戸惑いました。まぁ、お風呂の入れ方なんて、赤ちゃんがきれいになって、溺れなければ大丈夫、なんですよね、結局のところ。

ただ、我が家ではそもそもいつからお風呂に入れはじめるのか、というのが問題でして。へその緒がもう少し治るまで入れたくないというオーストラリア人旦那と、「まだ風呂に入れてやってないとね?!」という日本の親。そして一週間くらいは風呂に入れなくても大丈夫というイギリスの助産師。「赤ちゃんはしばらく風呂に入れないほうが、初めてのお風呂を喜ぶわよ」なんて言う強者もいました。

結局我が子が初めてお風呂に入ったのは生後10日ごろでした。しかも最初は週にニ、三回で大丈夫!とのこと。毎日風呂に入る日本人の感覚だと、お風呂に入れない日はなんだか罪悪感がありました。

また、日本では大人と同じ浴槽に入るのは免疫がついた1ヶ月頃から、と通常の育児書には書いてあると思います。こちらでは、初めてのお風呂も大人と一緒の方が赤ちゃんが安心するからオススメだとか。もういったい何を信じたらいいのかわからなくなってきます(笑)

 

⑤授乳はどこででも!

イギリスには授乳室なるものは、ほぼ皆無です。その代わり、法律によって、公共の場で授乳する権利が守られています。カフェ、公園、レストラン・・・本当にあちこちで授乳をしている人を見かけます。

授乳ケープも売られているようですが、殆どの人は大きなガーゼを肩から掛ける程度だったり、もしくはもう全く隠さない人も多いです。「ほとんど赤ちゃんで隠れるから大丈夫!」と言われれば、そうなのですが。

私も最初はドキドキしていて、他のママや旦那と一緒のときに練習しました。今ではカフェでも、道のベンチでも、平気で授乳してしまいます。授乳中って一番静かにお茶飲んだり、ご飯食べれたりするんですよね、実は。

 

いかがでしたか。所変われば、育児に関する考え方も、やり方も違っていて、おもしろいですね。とはいえ、面白いと思えるようになるまでは、どっちのやり方が正しいのかわからず困り果てていましたが(笑)。イギリスと日本と、それぞれの良いとこを取り入れながら育児していきたいと思います。