福岡んのロンドン暮らし

福岡人=Fukuokan の私からみたロンドン生活

日英新生児育児の違いから学んだ2つのこと

前回の記事で産後うつになりかけた話をしたわけだが、そのきっかけの一つとして「育児に対して、過剰なまでの自信のなさ」をあげた。

 

最初の一週間はわからないことだらけで、授乳の合間にすきさえあれば常に何かをググっていた気がする。

 

  • 赤ちゃんはいつからお風呂に入れるのか
  • 正常な授乳時間はどれくらいなのか
  • 授乳クッションは正しく使えているのか
  • 赤ちゃんは正しく抱けているのか
  • 授乳の違う抱き方はないのか
  • ミルクをこんなに吐き出しても大丈夫なのか

 

・・・・・・例を挙げるときりがない。とにかく何かするたびに「むむむ、これでいいのかな??」と不安になる日々だった。とはいえ、今思えば、自信満々で初めて親になる人なんてそうそういないのだろうから、これくらいの自信のなさは普通なのかもしれない。

 

しかし、この自信の無さは日本語と英語で検索をするという私の癖のせいで悪化したように思う。なぜなら、生物的な疑問に関しては、日英ともに似た結果が出るのだが、育児のノウハウ的な質問は答えが全然違ったりしてくるからだ。

例えば、正常な赤ちゃんのうんちの色なんていうのは、日本でもイギリスでもさして変わりはない。

ところが、例えば赤ちゃんのお風呂に関しては「退院後からすぐに毎日ベビーバスで沐浴をさせましょう」という日本に対して「そんなにすぐにお風呂に入れなくても大丈夫。二週間くらい待っても全然平気!週に2〜3回入れてあげましょう」というイギリス。そして「へその緒が取れるまで入れたくない」というオーストラリア人夫・・・。日本人の私は、まだ風呂に入れなくていいのかと日々一人そわそわしていたわけだ。日本の親には「そっちのベビーバスってどんなの?」と、もうお風呂に入れていることが前提であれこれ聞かれるのに対し、「実はまだ一回もお風呂入れてないんだよね」と言うときは罪悪感すらあった。

授乳に関しても、「左右15分〜20分ずつくらい」という日本に対し、「一回の授乳では片方の胸で(乳腺つまるから)。時間は5〜45分くらい」というイギリス。5〜45分なんて、幅が広すぎてなんでもありな感じ(笑)。

仮に日英で同じような答えがあっても、赤ちゃんの個体差というのも大きい。新生児は一日に最低4回はうんちをする、なんて言われても、うちの子は毎日10回くらいしていた気がする。

 

こうなってくると、もう新米ママとしては、何がなんだかわからなくなるわけで、ますます自信がなくなっていったのだった。この頃は、近所を走り回る子供を見ても、我が子をその段階まで育てる自信が全くなかった。みんなどうやって何ヶ月も、何年も過ごしているんだろう。我が子がそのステージまでたどり着けるとは思えなかった。

 

一週間ほどして、意識的にGoogleを使う回数を減らした。聞きたいことは、訪問してくれていた助産師さんに聞くようにしてみた。迷ったらイギリス方式で育てるようにしたのだ。日本語の記事は参照程度にして、違いを楽しむように心がけた。あとは子どもの様子を見ながら、あれこれ試してみるようになった。

 

そうして徐々に理解したことが2つ。

一つは、子育てにマニュアルはないし、正解は一つではないということ。国が変われば育児への意見は変わる。むしろ同じ国の中でも親によって考えは違うし、赤ちゃんそれぞれのニーズも変わってくる。おっぱいを延々と飲む子もいるし、ぱっぱと飲んでしまう子もいる。病気でないのならば、うんちいっぱいする子もいれば、そうでない子もいていいじゃない。お風呂は毎日入れなくても死なないし、大丈夫。

そしてもう一つは、自信があるように見れる先輩ママ・パパたちも、実はこっそり不安に思っていることもあるということ。小学生になる子どもを持つパパさんが「未だに僕も親業ってよくわからないよ」と言ってくれたし、ましてや自分の親に「30年たっても未だに子育てはわからないことだらけよ!」と言われると、そういうものなのかと思える。先輩ママに言われたように親も「子どもと一緒に成長すればいい」のだろう。

 

相変わらず、子どもは毎日新しい課題を私たち親に突きつけてくるけれど、深呼吸して一つずつ対処していくようにしている。子育てはまだまだ始まったばかりだ。

産後うつの始まり

生まれてすぐの赤ちゃんを見て、母親とはみんな瞬時に自分の子供をかわいいと思い、言葉にできない愛情というものが湧き出てくる・・・というわけではない、ということを身をもって経験する羽目になった。近年Facebookなどのソーシャルメディアにはかわいい赤ちゃんの写真と、キラキラしたママたちの投稿で溢れている。でも、産後ってそんなキラキラしてばっかりではない。産後のネガティブな感情はあまり語られない気がするが、今日は正直に、産後10日くらいに起こったことを書いてみようと思う。どこかで私と同じように戸惑っているママさんたちに、こういう感情になることもあるけど、大丈夫だよ、と思ってもらえれば幸いである。

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Photo by Ben Blennerhassett on Unsplash

 

娘が生まれてすぐ、かわいい、かわいいを連発していたのは私ではなく夫だった。私はというと、思ったよりもずいぶん自分にそっくりな小さな生物が、私をじっと見ていることに驚きと、若干の不気味さすら感じていたように思う。もちろん、一般的な赤ちゃんのかわいさ、というものは感じられた。ただそれは、我が子への愛情、とは違っていたと思う。

 

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イギリス・ロンドンでの出産を終えて(概観)

先月無事にロンドンで女の子を出産しました。もう出産から一ヶ月。産んですぐの頃は「生後一ヶ月」という指標も遠く感じて、そこまでたどり着く自信もなかったのに!こうしてあっという間に子どもは大きくなっていくものなのでしょうか。

 

書きたいことは山ほどありますが、今日はザッとここ一ヶ月の様子のまとめ。

 

出産は陣痛の間隔がバラバラのまま2日ほど経った頃、深夜に自宅で破水。あっという間に陣痛が2分間隔になり、もう自力では動けなくなってしまいました・・・。風呂場で呻くこと2時間、救急車が到着。緊急隊員の指示の下、あわや自宅で出産になりかねない状態でした。幸いにも、同じ頃駆けつけた助産師さんのアドバイスで、やはり病院で出産することになり、救急車で移動。病院に到着後、2時間ほどで元気な女の子が出てきました。

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ロンドンでの出産準備:臨月の骨盤の歪み編

産休だし、臨月だし、さぁどんどん歩こう!と思っていた矢先のこと。36週くらいから右足を地につけるたびに腰に激痛が走るようになってしまいました。平面でも痛いので、階段などは論外!階段しかない駅では左足から先に出して、右足を引きずる・・・なんて日が続いていました。

数日たっても全然良くなる気配がないので、ついにPhysioのお世話になることに。Physiotherapyは日本語では理学療法ですね。あまり聞き慣れない気がしますが。こちらではスポーツなどで筋肉に問題が合った場合に通うことが多いようですが、産前・産後のトラブルをサポートしているところも多いです。

通常、日頃通っている一般医(GP)や助産師さんから紹介状をもらって、理学療法士のいる病院に通うことになります。この際、別途保険などに入っていないと、お金がかかります。幸い我が家は保険で10セッションまで無料。

 

初めてのPhysioでちょっとドキドキしながら行ってみると、優しいニュージーランド人の女性の先生が診てくださることに。診断によると、どうも右側の仙腸関節といわれるところが出産に備えて緩み始めたため、痛みが出ているようだとのこと。

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30分のセッションの間、ベッドに横になり、こんなにお尻をマッサージしてもらったことはない、というくらい右のお尻をマッサージしてもらう・・という治療でした(笑)。いや、しかし、これは気持ちがいい。結局3回通院したのですが、毎回先生がツボを的確に捉えていて、マッサージ直後はスタスタ歩けるようになったくらい。すごい。

 

通院と合わせて、マタニティサポートベルトも薦められたので購入。

www.amazon.co.jp

日本円だと高いな・・・こっちでは2000円しないくらいでした。しかもAmazonプライムで頼んじゃったので、翌日には届くという。ありがたし。これもつけてスーパーへの買い物やら、お料理やらをしたら、ずいぶん楽でした。

 

結局通院&ベルト着用して一週間くらいで痛みは引き、お散歩も復帰!さて出産までもう少し・・・このまま無事に乗り切りたいところです。

妊婦の街歩き:バターシー・パーク(Battersea Park)編

妊婦の街歩きシリーズ、パート3はバターシー・パーク(Battersea Park)です。ロンドンにはたくさん公園がありますが、私の好きな公園の一つです。

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東西1km、南北650mくらいの大きさ。代々木公園より一回りくらい小さい感じの公園です。観光地ど真ん中のハイド・パークやセント・ジェームス・パークはさすがに観光客が多いのですが、ここまで来ると地元っ子の方が多いですね。落ち着いてお散歩できます。

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妊婦の街歩き:ソーホー周辺編

妊婦の街歩きシリーズ第二回。今回は観光地ど真ん中、レスター・スクエア(Leicester Square)→ソーホー(Soho)→リジェント・ストリート(Regent Street)あたりを歩いた時の記録。

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さて出発

レスター・スクエア駅を出て、まずはコベント・ガーデン方面に歩き始めます。Long Acre通り沿いにはいろいろとお店が立ち並ぶのですが、オススメはStanfordsという本屋さん。

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実はここ、地図・旅行関連書籍の専門店。けっこうマニアックな地図・地球儀も揃っていて、見てるだけでも楽しいです。

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ブランチはBill'sへ

この日は知り合いとブランチのお約束だったので、Bill's というお店へ。このビルズ、日本にあるBillsとは別のビルさんのお店です、念のため。ここのパンケーキは安定の美味しさ。スムージー類も◎です。

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Bill'sはロンドン市内に数店舗あります。ランチのシェパード・パイも美味しいです。

 

7つの通りが混じり合う、セブン・ダイアル(Seven Dials)

お腹もいっぱいになったところで、セブン・ダイアル方面へ向けて足を進めます。上から見ると7本の通りが歯車みたいに交差していますね。

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このあたりも美味しいお店やオシャレなお店がいっぱいです。中でもオススメはHomeslice Pizza。ここは今のところロンドンで一番美味しかったピザです。予約は取ってくれないので、並ぶしか無いのですが、並ぶ価値あります!

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20ポンドで特大20インチピザが来るので、お得・・・女の子だと3〜4人お腹いっぱいになるサイズ。(2人で食べ切れたことはないです)具材はハーフ&ハーフにしてくれます。

セブン・ダイアルを抜けて St. Giles High Street に出ると、ラーメン屋の一風堂と金田家があります。旅行中にどうしてもラーメンが食べたくなったらどうぞ。金田家はいつも人気で行列ができています。

 

ソーホー(Soho)へ

Charing Cross Street を超えると、Sohoといわれるエリアのど真ん中に突入します。以前日本からきた友人が「渋谷っぽい」と言っていましたが、エンターテイメント&ナイトライフが充実したこのエリアは、若者も多く、たしかに夜はちょっと渋谷っぽいかもですね。夕方以降は劇場、レストラン、バーやクラブを訪れる人でいっぱいですが、真っ昼間にくると、まだわりと静かです。

ソーホー・スクエアも大通りから一本入っただけなのに、とっても静か。緑が気持ちのいい季節です。

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真ん中の建物の下は、第2次世界大戦中は防空壕だったのだとか。今はただの掃除用具入れらしいですが、オシャレですね。

ソーホーはゲイ・バーが多いことでも有名です。至る所にLGBTのシンボル、レインボーカラーの旗が掲げられています。ファストフードチェーンのNando'sの看板もこの通り虹色に。

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この辺のカフェならオーストラリア&ニュージーランド系のFlat Whiteがオススメ。

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もしくはSaidのホットチョコレートも美味。カップの周りに三種類のチョコレートをかけてくれます。

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どうやって飲むのが正しいのか、いまいちわからないのですが(笑)チョコレート好きにはたまらない一品。

 

カーナビー・ストリート(Carnaby Street)そしてリジェント・ストリート(Regent Streetへ)

カーナビー・ストリートは、これまた賑やかなショッピング通り。時代とともにパンクやロックのミュージシャンたちもとりこにしてきたとされるオシャレな通りです。残念ながらこの日はお天気も悪くなってきたので、ちょっと駆け足で通り過ぎてしまいましたが・・・

最後はドーンと大通り、Regent Street へ。ここまで来ると、大きなデパートも立ち並ぶOxford Streetも目前です。この日は私はマタニティ服の買い足しでH&Mへ。

fukuokaninlondon.hatenablog.com

雨も降ってきたのでこの日はこの辺でお散歩終了。なんだかんだで2kmくらい歩いたのかな?

 

前回の妊婦の街歩き日記もどうぞ:

fukuokaninlondon.hatenablog.com

パラ陸上ロンドン残り3日!

日本の皆さん、パラ陸上ロンドン大会、見てますか?NHKの深夜放送なので、ちょっと注目度低そうですが、今週23日(日)までパラ陸上が開かれています。こちらでは現地時間ということもあり、大手テレビ局Channel4で連日全種目放送がされているし、イギリス人勢のメダルラッシュは他局ニュースでも報道されていて、注目度はそこそこあるように感じます。

 

パラ陸上ではT◯◯やF◯◯で、障害のレベルが分かれています(詳しくはここ)。なので、「男子100m走」という競技が、レベルごとに何度も行われたりするわけです。競技を見るときは、ぜひどのような障害の人たちの競技なのかをチェックしてみてください。

例えば、T11 男子200mだと、全盲の選手対象のレースです。選手はガイドと一緒に走ります。全く目が見えない状態で、全速力で走る・・歩くのでも勇気がいりそうなのに!と、昨日の予選を見て感動してしまいました。ガイドがリードしすぎると失格になるし、ガイドが先にゴールラインを超えても失格となります。ガイドと選手との信頼関係がなければ絶対に成り立たない競技です。優勝候補のアメリカ、デービット・ブラウン選手のガイドは、全速力で走りながら、なおかつブラウン選手にずっと話しかけていて、ガイドの身体能力の高さにも驚かされます。今夜の決勝に注目です。

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車椅子に乗っていたり、義手や義足をつけていたりすると、障害の内容もわかりやすいのですが、パッと見わからなかったのがT20。これは知的障害を持った選手たちのクラスだそう。彼らの障害だと、中・長距離のレースでペース配分をするのが難しい、とされています。なるほど。

 

先日のF44男子走り幅跳びも印象深かったです。ドイツのマーク・レーム選手は8m超え!彼の目標はいわゆる普通のオリンピック選手と同じ土俵で戦うこと。(実際もう少しでオリンピックに出られるレベル。)彼並みの身体能力をもったパラリンピック選手は残念ながら例外的かもしれませんが、もっとパラリンピックとオリンピック選手のコラボレーションがあっても良いかもしれませんね。

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こちらのテレビ放送では、解説者も司会進行もほぼ全員障害者。前パラリンピアンだけでなく、車椅子バスケットボールの選手や、現役選手たちもゲストでよく登場します。また、今夜はThe Last Legというバラエティ番組に、人気の現役選手たちが出演するとのこと。こうして障害を持った人たちへの理解や認知度も高まるんだろうなと思います。

 

臨月じゃなければ会場までぜひ見に行きたかった・・・。今夜もテレビ観戦です!