福岡んのロンドン暮らし

福岡人=Fukuokanな私のロンドン生活。2017年7月から海外育児生活も始まりました。

イギリスのグルテンフリー事情

最近日本でも「グルテンフリー」という言葉を耳にする用になってきたようですね。実際、Googleで検索される頻度もここ数年でぐいぐい増えてきたようです。

 

我が家は旦那がセリアック病のため、実は毎日グルテンフリー食です。今日はロンドンのグルテンフリー事情を簡単にご紹介します。

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マタニティマーク:イギリスと日本

先日、日本から友人Iちゃんがロンドンにお引っ越ししてきた。彼女もこの秋出産予定の妊婦さん。お茶をしにいったとき、私のカバンにつけているマタニティマークを見た彼女の最初の一言は、「そんな風にカバンに付けてて怖くない?」だった。

日本ではマタニティマークをつけているとトラブルに合う妊婦もいるとは聞いたことがあったが、まさか自分の身近な人からそのような話を聞くとは思ってもいなかったので衝撃だった。彼女は東京ではいつもカバンの内側にバッジは隠していたそうだ。

 

ロンドンのマタニティマークはこんなバッジ。

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妊婦の街歩き:ロンドン、バラ・マーケット〜テート・モダン編

妊娠生活もいよいよ終盤に差し掛かってきました。体調管理のため一人で歩け歩け運動を行っていますが、同じところばかり歩いても飽きるので、時々ロンドンの観光名所を歩いてみます。今日のコースはバラ・マーケット(Borough Market)・テート・モダン(Tate Modern)付近を巡るコース。

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さっそくバラ・マーケットへ

マーケットは、地下鉄のロンドン・ブリッジ駅を出てすぐです!(ロンドンの地下鉄の出口は番号が振ってないのですが、Borough Marketと書いてある出口を目指してください・・)。先月のテロ以降、しばらくマーケットは閉まっていたのですが、そんな様子は感じられないほど先日は平日でも人でいっぱいでした。

少なくとも1014年からずっとこの場所にマーケットがあったという、千年以上続く歴史ある場所です。新鮮な食材はもちろん、最近では美味しそうな食べ物もたくさん売っていて、地元の人も観光客も楽しめます。

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イギリス総選挙を終えて 〜私が感心した英国民の政治熱〜

イギリス総選挙が終わり、昨日からついに新しいメンバーでの国会討論が始まりました。保守党とDUPの連立交渉もようやく終わったものの、まだまだ不安定な保守党政権。あいかわらず話題の尽きない国政です。私は以前からイギリス人の政治への関心の高さには非常に感心していたのですが、今回の選挙において、ますますそう感じるようになりました。今日は私がこちらで驚いた政治熱について。

熟読されるマニフェスト

イギリスでは選挙前に各党がマニフェストと言われる公約・政策の方向性をまとめた冊子を発表します。これがまた濃い!今回の保守党のマニフェストは88ページ、労働党にいたっては120ページを超えて、びっしりと様々な問題に関しての意見が述べられています。これを皆さん、こんな風に振りかざしながら演説するわけです。

http://www.telegraph.co.uk/content/dam/news/2017/05/16/128818775_PA_General-Election-2017-large_trans_NvBQzQNjv4BqhapkVlcy4J6MLIykjOByPj0IwN0EfvoTZVLalWV4hmE.jpg

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イギリス総選挙2017その後 〜DUP(民主統一党)との連立の行方〜

先日のイギリス総選挙で過半数を取れなかった保守党。今後、政策を議会で通していくためには、他の党との協力体制が欠かせないのですが、そこで白羽の矢が立ったのがDUP(北アイルランドの民主統一党、Democratic Unionist Party)。

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スコットランド国民党はEU離脱に反対だし、自由民主党は一昔前に保守党と連立して苦い思いをしたことがあり、両党とも今回の保守党との連立はまっぴらだ、というところだったのでしょう。では、このDUPですが、そもそも選挙前にそんなに注目されていた政党ではなく、みんな不意打ちを食らった感があります。DUPの公式サイトはアクセスが集中して落ちましたし、DUP専門家の人は選挙翌日、テレビ番組に引っ張りだこで、声がかれてしまっていましたもんね!私も勉強不足でしたので、DUPについて少し調べてみました。

 

複雑な北アイルランド政治

そもそもDUPを理解するにあたって、北アイルランドについて知らなさすぎることを痛感。ぼんやりと北アイルランドでテロ!というニュースを見た覚えがあるくらいでしたが、トニー・ブレア首相の時代の頃まで闘争が続いていたと聞くと、あれ、けっこう最近じゃない、という感じですよね。

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イギリス総選挙2017結果 〜勝者と敗者〜

選挙から一夜明けたイギリス、まだまだ熱気が冷めません。いやぁ、すごい結果になりました。前回のブログでも書きましたが、みんな保守党がなんだかんだ少なくとも過半数くらいは取るだろうと思っていたんです。

fukuokaninlondon.hatenablog.com

しかし蓋を開けてみると過半数にすら至らなかったという・・・。これは痛い。

まだ興奮冷めきれぬ中、今回の選挙で私なりに思う勝者と敗者をざっくりと。

 

敗者:保守党、というかメイ首相

これからのEU離脱交渉を有利にすすめるための選挙、すなわち、保守党の席数を伸ばして圧倒的過半数の議会をもって交渉にあたりたかったメイ首相。言い出しっぺの手前、大多数で勝たないと面目丸つぶれの選挙だったのです。議席を減らすなんてもってのほか!

ところが結果は−12席、過半数に8席届かずという大失態。今日のニュースでも繰り返し使われていた言葉はBackfired(裏目に出た)や、Disaster(大惨事)。あわや内務大臣のアンバー・ラッド氏も不当選になりかけ(ぎりぎり400票差で当選)、ヒヤヒヤした選挙となりました。大きな敗因の一つはテレビ党首討論に意地でも参加しなかったり、マニフェスト内の政策を早々に撤回したりと、彼女のリーダーシップにもあり、厳しい立場に追い込まれました。今朝の険しい顔にも納得。

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イギリス総選挙 予想と各党比較

イギリス総選挙まであと2日となりました!今週木曜日に投票が行われます。先日のロンドンテロで、論点は一気にテロ対策に移りつつある選挙運動です。今日は選挙前に各党についての簡単なまとめと、予想図を書き留めておこうと思います。

 

そもそもなんの選挙?

もともとメイ首相はEU離脱がすむまでやらないと言い張っていた選挙。ところが急に4月に心変わり!「離脱交渉を優位に進めるため、イギリス国民が一致団結するための選挙」という名目でしたが、要は、現在ギリギリ多数を占める保守党議席を、もっと余裕を持って伸ばしたい、というところでしょう。

 

選挙の行方を予想する

結局保守党が勝つだろうとは言われていますが、もともとメイ首相が思っていたほど大差では勝てないのでは、と思います。むしろ大差で勝てないと、言い出しっぺの首相の顔は立たないのですが・・。

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